2016年04月05日

作品#1

うれしいも 悲しいも どちらでもよかった
いとしいと 厭わしいの どちらでもあった

はじまりに聞いた ほんの小さな音だけ
それだけがわたしには救いだった
それだけがもう一度欲しかった

グラウンドでは少年たちが野球をし
少女たちが軽やかに自転車で駆け
おとなたちは労働に汗を流していた

あなたはそれを知らないままに
目を閉ざして じっといのちをこらえていた
わたしが愛するものもきっと知らない
あの音はもう聞こえない


posted by くまごろう at 19:30| WORDS:ブラウスと万華鏡 | 更新情報をチェックする
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