2016年02月26日

暗転

あなたがあなたを放棄して
まだらになった

あなたからはわたしが見えない
わたしからはどこも見ようとしないあなたが見える

みずからの不明を嘆くこともない
ひとりにしないでと
かつて人であった部分が自動音声のように繰り返す

信じていたわけではない
ましてや愛していたはずもない
苛立ちすら疲れ果て
憐みなどとっくに擦り切れた

水のなかのようなあなたの胎内から一歩でる
大きく息を吸ったそのあと

わたしは足元の奈落に気づかない


(2016/2/5~2016/2/26 WEB CLAP)
posted by くまごろう at 19:04| WORDS:ブラウスと万華鏡 | 更新情報をチェックする
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